スキルアップするために教育を受ける

義務教育は中学生までとされている我が国でも、現在は大学全員入学時代と言われるように、ほとんどの人が大学まで進学しています。

しかし、多くの大学生はその大学にて何かしらの専門的な能力を身につけるというわけではなく、大学を教養的な学習をした後、より条件の良い企業へ就職するための登竜門だと考えているように感じます。

そしていざ就職が決まった後で、自分の能力不足から、それを補うために講習などに参加するようになるのです。

多くの大学では、キャリア教育の講義を設け、学生に卒業後の自分のキャリアを含む人生について考える機会を供給しています。

しかし激烈な大学受験を終了し、ようやく受験から解放されたと考えるかなりの学生たちは、本気で自分の経歴について思いをはせていないのです。

よほど専門的な分野に特化した学校でない限り、高校や大学で得ることがそのまま能力アップにはつながりません。入社してからその能力を身につければ良いという考えもあることでしょう。

けれども、もっと若い頃から、それこそ小・中学生の義務教育の年から、より明確に自分の将来設計が可能な教育を行っていくことが必要があるのではないかと私は考えます。

学校教育においてそのようなキャリア教育を行うことで、より早い段階から自分が目標にしている未来に向けて技能向上を図ることが可能になり、より目的意識の高いキャンパスライフを送れるようになるであろうと思うのです。

昨今、社会では様々な年代に向けた技術アップ講座が行われています。特定された分野に絞った講座の場合、一般の人の目にはつきにくいものですが、例えるならば働く女性のためのそのような講座は、比較的探しやすいものではないかと思います。

将来的に出産を視野に入れると、産休・育休をしっかり取得した上でも仕事先に必要な人材とされるということは重要です。女性がイキイキと働くことができる社会を築いていくためにも、もっと幼いうちからのキャリア教育は必要不可欠だという思いを強く抱いています。